2007年02月18日

その設備機器は入れ替え出来ますか?

通常、住宅設備はキッチンやバスを除くと大抵の物は室外、しかも建物の裏側に設置されるのが殆どです。
ガスや電気温水器などの熱源器やエアコンの室外機は裏側の日当たりが悪いところに押し込まれています。

設備機器にとって日当たりが良くて不具合なのは紫外線による劣化ぐらいだと思われます。
例外としてはエアコンで冷房をする時でしょうか
(室外機周辺の大気に熱を奪わせて室内を冷却しますから、室外機周辺の気温が低い方が効率が良いのは当たり前の事ですが)。

逆にエコキュートの場合はエアコンの暖房をかけているのと同じく、大気の熱を奪ってお湯を沸かしているので日当たりが良い方が効率が良さそうですが、基本的には日射の無い夜間にお湯を沸かしますから南側である必要性はあまり無さそうです(厳密に言えば、夜間は設置してある場所の地面からの輻射熱が発生しますが、土の場合は昼間と違いあまり南北の差は無いようです)。


さて、本題ですが、例えば電気温水器やエコキュート。
あなたの家のどの辺りに置いてありますか?
やっぱり家の裏側ですか?

既存の給湯器からエコキュートに入れ替えてあるのだったら大丈夫。
新築の家で最初から設置してあるのでしたら要注意ですよ。


なぜ???


答えはカンタン。
そのエコキュート、壊れて入れ替える時に簡単に出し入れ出来ますか?

新築する時に通路が狭くて人が通るのがやっと。
お隣との境界線もギリギリ。
そんな条件でエコキュートや電気温水器を設置させて、建物を引き渡してしまうビルダーさんが多いんです。

設備屋を責めないで下さいね。
通常は搬入経路を確認して設置しますから、建物が出来上がってしまったり、お隣との境界にフェンスなどが建ってしまうと搬入出来なくなってしまう事を判っていて、ビルダーにはその事を伝えているはずです。

ビルダーや設計担当はそれを了解の上で「建て方前に入れて」とか「外構前に設置して」とか平気で言ってきます。
ホントにいいんですか?
壊れた時に通常の方法では出す事も入れる事も出来ませんよ?


あなたの家の引渡しの時に、そんな事をビルダーさんや不動産屋さんは教えてくれましたっけ?
しませんよね。
設計や検討の段階でユーザーの負担や使い勝手を無視した設計なんですから。
入れ替える時には建物を越してクレーンで吊り上げなきゃ温水器を入れ替え出来ないんです。

余程の事が無い限りその費用はユーザー負担です。
通常の撤去・設置工事に加えてレッカー・搬出入費用が追加。

場所や状況によっては万単位で、場合によっては10万円以上が追加になってしまいます。

それもこれも狭小地を生かすため、使い勝手を優先して設計してあるんですから。
10年以上もたった頃はその担当者が居ませんよ。


以前の記事に書いたとおり、大手は転勤が頻繁にありますしね。
新築当時の事なんか誰もわからなくなってます。

と言うわけであなたのお財布から余計な費用が支払われるのです。
仕方ないですよね?
確認してませんし、聞きもしなかった、誰も教えてもくれなかったんだし。
設備とユーザーの負担を軽視した名ばかりの建築士に設計してもらったあなたの不運を嘆きましょう。



これから家を建てる、プランニングされる方はこの事も念頭に置いてビルダーさんと打ち合わせして下さい。
あとは何を優先して、何を犠牲にしなきゃならないかを詰めて下さいね。
posted by 謎の住宅設備屋 at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ナイショ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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