2006年08月16日

ガス漏れ警報機って

LPガスの使用者にはお馴染みのガス漏れ警報機の話です。

今回は設置を義務付けられているLPガス用のでは無くて、都市ガス用の警報器の話です。
※LPガスユーザーの方も最後まで読んでいって下さいね、お時間を無駄にはしませんから。


都市ガス供給エリアではガス漏れ警報器の設置を義務付けていない事業者が多いですが、
使用者に設置の選択をさせています。
地域によってはリース形式でガス料金と併せて回収している事業者もあるようです。

主に「開栓」時(ガスの使用開始時)に警報器の設置を勧めて(使用者の気が変わらないうちに:これが曲者)その場で取り付け、使用者の買い取りとして料金は分割でガス料金に上乗せして回収、という方法もあるようです。


※消防法の改定により新築だけでなくリフォーム物件にも10平方メートルを超える場合にはキッチンを含めた居室へ火災警報機の設置が義務付けられました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

豆知識
ガス漏れ警報機は都市ガスの場合は天井付近に、LPガスのは床付近に設置します。
これはそれぞれのガスの比重の違いによるものです。
天井付近に溜まる都市ガスだからこそ、COと火災の複合警報機が可能なんです。
COも火災時の熱も天井付近に集まりますから。

都市ガスのガス種によってはCOを含んでいない物は生ガスを吸っても死ねません
むしろガス爆発の方が被害が甚大です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

件のガス漏れ警報機はガス漏れ警報だけでなく、CO(一酸化炭素)や火災警報機能も付いた複合警報機です。
これをキッチン辺りに付けたら安心そうですね。


機能に関しては言う事が無いでしょう。
問題はこれからです。

ガス漏れ警報器の販売方法と交換時の対応です。
先ほども述べた様に開栓時に売り付ける手法に疑問を感じる方も多いはず。
地方から上京して来た世帯主に、引越しで忙しい最中にやって来て開栓作業終了時にガス漏れによる事故の恐怖心を煽って契約させるんです。

毎月のガス料金の請求書の中に記載される金額は微々たる物なので、あまり負担には感じないでしょう。
でも、ユーザー負担でなおかつ有効期限は5年間なんです。

供給事業者から開栓を担当する(系列でも子会社でも何でもない)販売店に期限切れの情報が手渡され、そのリストを元に所有者の元を巡回し、警報器の交換を勧めて回ります。
事前に所有者の元には事業者から(これがミソ)案内の葉書が送付されています。

巡回・交換時が所有者の生活状況・所有機器を確認する機会です。
それを元に機器の買い換え・買い増しを勧めるのです。


「ガスは恐い」と脅かして警報機を売り付けておいて、一方では「ガスメーター・ガス栓・機器などで安全装置が装備されているので安心です」と必死に釈明しています。

消費者はガス爆発や中毒・火災のイメージからガス離れが進んでいます。
必死で食い止めようとしている事業者ですが、今までのツケが回ってきているのでしょう。

販売店は生き残りを掛けて、なりふり構わずに最近はセキュリティや保険まで販売しています。
今までの信用を背景に。

そんな売られ方をしている警報機、果たして必要なんでしょうか?


実は同じ警報機がもっと安価に購入できます。
防災設備屋さんやホームセンターでも。


※消火器と同様に火災警報機を売り付ける訪問販売業者も出てきている様です。
ご注意下さい。
posted by 謎の住宅設備屋 at 11:10| Comment(3) | TrackBack(2) | ナイショ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
火災報知器やガス漏れ警報機の設置義務について、ガス屋の立場としては、やっぱり有効期限を守って設置して頂きたいですね。確かに、実際には10年以上使用していても問題なく作動する警報機が多く、何故に5年の有効期限?って思われる方も多いでしょう。
消防法の火災報知器設置義務化の背景には、アメリカにおける機器の普及率(95%)に対し、火災死亡者はこの30年間で半分程度になったと言う実績にあります。
(日本では、機器普及率15%程度、火災死亡者は増えて昨年は1000人を突破しております。しかしながら、一般住宅に先駆けて普及の進んだ公共施設での事故は激減しています)
その中で興味を引かれたのは、警報機をつけているにもかかわらず死亡者が発生した火災については、機器の有効期限切れによる動作不良で火事に気づかず逃げ遅れた故との報告が多かったことです。
テレビなんかでも、5年経てば何処かしらガタがきてしまうと言う経験があります。警報機はそれは許されません。
義務化されたとは言っても、罰則規定はありません。時々、ガスの切り替え業者が「お宅と付きあっているガス屋は供給業者としての義務を怠っている」などと言って、ガス供給の切り替えを迫るケースがありますが、設置義務があるのはガス屋ではなくて、あくまでもお客様です。もちろん、お勧めはしますがご購入はお客様の判断にまかせるしかありません。

確かに、消防庁からは、これまでのガス漏れ検知器の普及実績から火災報知器の普及促進をガス屋に期待されているところはあります。
しかしながら、あくまでもそれはお客様が選ぶことで、ウチとしては量販店で買って頂いてもいっこうにかまいません(もちろんウチから買って頂ければありがたいですが)。
ただ、気をつけて頂きたいのは、設置した機器の修理保証が普通の家電製品と同じ1年なのか、有効期限いっぱいの5年なのか、と言うところですね。これは大きなポイントになると思います。

正直、ガス屋にとってはちょっとしたビジネスチャンスではありますが、昔からのお付き合いだけに頼ってモノが売れるほど甘くはありません。
せっかくの情報社会ですから、我々ももっと良い情報を出していく必要があるでしょうし、お客様も、費用対効果などの情報をしっかりと見極めて是非各警報機器の選定をして頂きたく思います。



Posted by がすやさん at 2006年09月14日 13:59
追加:
ちなみに、私もLPガスの警報機については必要性は感じるものの、どちらかと言えばCOや火災報知器の方を優先した方がよろしいかと。LPガスの爆発条件となる対空気との割合は2%です。これはよほどの量です。試しに(とはいっても素人さんは絶対にやらないで下さい)、ほんの少しガスコックをシュッと緩めただけで、ガスコックやメータの安全装置が作動します。
こういった安全装置の普及が、この20年の間にガス爆発事故を大幅に減少させた要因です。

しかしながら、CO事故は減っていないのですね。
この間のP社の不祥事は論外として、殆どが、換気が不十分であったり、誤った機器の使用法が原因です。
LPガスそのものは無毒なのですが、お客様にとっては、そういったものも含めて「ガスはコワい」となってしまいます。

決してお客様を脅すつもりはありませんが、注意は促していき、できる限りの安全提案をさせて頂きたいと考えております。
Posted by がすやさん at 2006年09月14日 14:28
がすやさん様、コメントありがとうございます。
文面より良心的なガス販売店の方とお見受け致しました。

最近は安売りのLPガスに切り換えさせるための訪問販売が跋扈しており、その契約内容もカナリ悪質なもので、ユーザーにとってデメリットやリスクの高いものがありますね。
その辺についてはまた別の機会にでも触れてみようかと考えています。

私がこの記事で触れた警報機は、某都市ガス事業者とその傘下の販売店の商売の仕方についてです。
友人や仕事の仲間にも事業者や販売店の従業員がいて、内情も良く知っているので敢えてこう言う書き方をしました。

ガス漏れ警報機はいざ知らず、火災警報機は痛ましい事故が後を絶たない中でようやく義務化されたか、と言う感が否めません。

ガスのメーターやガス栓、各器具の安全装置もユーザーが誤った使い方をしていれば役に立たない事が多いと思います。
開放型ガス機器の換気の重要性を周知する事も大切ですが、あまりに無関心なユーザーが多い事を踏まえた上で、フールプルーフも必要かも知れませんね。

これからも信頼出来るガス屋さんとして頑張って下さい。
Posted by 謎の住宅設備屋 at 2006年09月16日 13:36
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/22407056
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

消防法
Excerpt: 消防法消防法(条文) (昭和二十三年七月二十四日法律第百八十六号) 最終改正:平成一五年六月一八日法律第八四号 (最終改正までの未施行法令) 平成十五年六月十八日法律第八十四号 (一部未施行..
Weblog: 日本の法律について
Tracked: 2006-08-18 12:31

西部ガスと西部ガス設備点検株式会社
Excerpt: うちは最近やっと、都市ガスになりました。 そしてある日、ガス設備安全点検のお知らせのチラシが。 とある一日の午前中を、ほぼ一方的に指定して訪問したいとのこと。 都市ガスにして1年もたたないので、早..
Weblog: 私はクレーマーなのだろうか
Tracked: 2009-04-09 17:44
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。