2006年07月17日

お宅のキッチン大丈夫?そのA

毎日調理で使っているあなたの家のキッチン、大丈夫ですか?

昨日に引き続き第2部です。


1.ダクトの不燃処理
レンジフードの換気用ファンには形式による分類があります。
従来からおなじみの「プロペラファン」の他、最近一般的なのは「シロッコファン」と「ターボファン」と呼ばれるものでダクト(排気用の管)に接続して外部に排出するタイプの物です。
排気のためのダクトはレンジフードの上で繋がっていて、天井の中を通って外壁まで出ています。

マンションのような規模が大きい集合住宅は消防検査を受ける事が義務付けられているので新築の時は心配無いと思いますが、改修工事や戸建住宅は要注意です。


キッチン取付けの際、レンジフードとダクトの接続部分は皆さんの目が届かない所に隠れてしまいます。
消防法では火器に接続された排気管の隠れたところ(隠蔽部と言います)には一定以上の厚さの不燃材(主にロックウールと呼ばれる物)を巻く事が定められています。

戸建住宅や改修工事の際、隠蔽部分にロックウールが巻かれていない現場を数多く見受けます。
原因としては建築工事と設備工事の区分が不明確でキッチン工事業者は材料を用意していませんし、建築側も電気工事業者にダクトを接続させる事が多いため、と言う事が多い様です。

また、建築工事側に設備に対する知識が不足しているため、この事を知らない、または気付かない監督もいます。
リフォーム会社を標榜していても建築基準法や消防法についてはまったく無関心であるために結果としてお施主様が被害を被るケースが殆どです。


2.ダクトの材質
排気ダクトの材質についても規定されていて、火器を使用する換気設備に接続されるダクトはアルミではダメで、鉄などの耐火性の高い材質が求められます。

ダクト自体に一定以上の厚さが必要なのと、所轄の消防署によって基準が異なり、例えば都内ではフレキ(ジャバラ管)での接続は認められません。

リフォームの際は平気でアルミが使われている現場が多いです。
しかもロックウールも巻いていない。


3.防火措置
ダクトが外壁に出る部分は当然外壁に穴が開いています(開口部と呼びます)。
この開口部も一定以上の面積を超える場合、防火用の部材 「FD:フューズダンパー」を使用して、室内からの出火や隣地からの火災から類焼を防ぐ様に定められています。

2の項でも書いたとおり、信じられない事ですが消防法や建築基準法に疎い建築業者がいるため、FDの設置すら指示できないで現場を納めているのを何度も目にしました。


4.火器からの離隔距離
コンロのバーナー部からレンジフードのフィルター部までの距離は800mm以上と定められています。
マンションなどに多いのですが、天井と壁のところに出っ張っている梁をよけるために吊り戸棚を梁の分だけ前に出すか、吊り戸棚を下げて梁をかわしているはずです。

問題なのは後者の吊り戸棚の位置を下げている場合です。
下がっているのが吊り戸棚だけならアタマがぶつかるだけですが、吊り戸棚との高さを揃えるためにレンジフードも下げていて、バーナーヘッドからの離隔が800mmをクリア出来ていない事があります。


一度ご自分のキッチンの周辺を確認してみては?
万一の火災の時に泣かないために。

追記
訳のわからんパソコン教室から無関係なトラバ入っていたので削除しました。
posted by 謎の住宅設備屋 at 01:02| Comment(2) | TrackBack(1) | ナイショ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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